この記事は、OBSで「ゲーム音が遅れる/声とズレる/だんだんズレる」問題を、原因別に最短で直す手順をまとめます。
結論:音ズレは2種類。対処が違います
- 毎回ほぼ同じだけズレる(固定ズレ)→ OBSの「Sync Offset」で合わせる
- 時間が経つほどズレる(ドリフト)→ USB帯域・デバイスタイムスタンプ・バッファ等を疑う(Offsetだけでは再発しがち)
この手順が刺さる人:キャプチャーボード/ゲーム配信で「口パクが合わない」「効果音が遅れる」人
刺さりにくい人:映像自体がカクつく/ドロップしている人(まずエンコード負荷や接続を優先)
まず1分診断:どのズレ?
1) 配信や録画ファイルでズレていますか?(プレビューの“聞こえ”は信用しない)
2) 10分後にズレが増えますか?(増える=ドリフト)
3) いつも同じ量でズレますか?(同じ=固定ズレ)
参考(OBS公式):Quick Start Guide/Audio Mixer Guide
最短で直す:7ステップ
1) まず「録画」で基準を作る
30秒だけ録画して、効果音(銃声/ジャンプ音)と映像が合うか確認します。モニタリング音は後で罠になります。
2) サンプルレートを揃える(固定ズレ/ドリフト両方に効く)
- OBS:設定 → 音声 → サンプリングレート(Sampling Rate)
- Windows:既定デバイスの「既定の形式(Default Format)」を変更してテスト(必要なら音声効果もOFF)
参考:OBS側でサンプリングレートを変更できること → OBS Studio Overview Guide
参考:Windowsの「Default Format」変更手順 → Fix sound or audio problems in Windows
3) キャプボ音声の“取り込み経路”を分ける
キャプボの音声が映像ストリームに「くっついて」入っている場合、環境によっては遅延が読みにくいことがあります。
可能なら「映像=映像」「音声=Audio Input Capture(別取り)」に分けて比較します。
参考:OBSでキャプチャーデバイスを扱う前提(WindowsはDirectShow対応が基本)→ Video Capture Sources
4) 固定ズレは「Sync Offset」で合わせる(Advanced Audio Properties)
オーディオミキサーの歯車 → 高度なオーディオプロパティ(Advanced Audio Properties)で、対象ソースの Sync Offset(ms)を調整します。
目安:音が遅いなら「+」で遅らせる(映像に合わせる)。音が先行するなら「-」もあり得ます。
※重要:モニタリング音はSync Offsetが反映されません(出力=配信/録画に反映)。
→ OBSフォーラム:MonitoringとSync Offsetの関係
参考(Elgatoの手順例):Advanced Audio SettingsでSync Offsetを設定
→ Elgato:Set Video/Audio Source Delay In Various Applications
5) ドリフト(だんだんズレる)は「タイムスタンプ/バッファ/USB帯域」を優先
- キャプチャーデバイスのプロパティに「デバイスのタイムスタンプ(Use Device Timestamps)」系の設定があるなら試す
- 一度ズレたら、ソースを無効→有効で“音声が同期し直る”ケースもあります
- USBハブ経由や同一USBバスにカメラ等を刺していると、帯域や割り込みでズレが出ることがあります
参考:タイムスタンプ設定に触れているOBSフォーラム例
→ Gradual audio delay with capture card
6) 「モニターしながら合わせる」はやめる
Sync Offsetがモニタリングに効かない以上、“耳で合わせた値”は危険です。
合わせるのは必ず「録画ファイル」か「配信のアーカイブ」で。
7) 最後に「保存できる状態」まで固める
- 30秒録画 → OK
- 10分録画 → ドリフトしないか確認
- 問題なければ、プロファイル/シーンコレクションをバックアップして完了
よくある失敗パターンと回避策
- プレビューではズレてるのに、録画は合ってる:モニタリングの仕様(Offset反映外)
- 直ったのに翌日またズレる:USBポート変更/ハブ追加/別デバイス増設で条件が変わった可能性
- ズレ量が毎回違う:まずサンプルレート統一 → 次にドリフト対策へ
どうしても直らない場合:定番キャプチャ1機種
設定で改善しない・ドリフトが頻発する場合、相性の出にくい定番に寄せるのは手です。
Elgato Game Capture HD60 X
- 公式:公式で詳細を見る - その他:その他で見るまとめ
- 固定ズレは Sync Offset で“出力基準”に合わせる
- ドリフトは タイムスタンプ/バッファ/USB帯域 を疑う
- モニタリング音はOffsetが反映されないので、録画/アーカイブで判断
