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PS5のVRR設定ができない?120Hzが出ない原因とモニター確認方法

PS5の映像設定でVRR(可変リフレッシュレート)や120Hzを有効にできない場合、接続しているモニターのHDMI仕様やケーブル、あるいはモニター側の内部設定(OSD)に原因があるケースがほとんどです。本記事では、PS5のVRR設定が「お使いのテレビはVRRに対応していません」と表示される原因と、モニターがVRRに対応しているかの確認方法、最短のトラブルシューティング手順を解説します。

まずは以下の診断表で、あなたの直面している問題の解決策を特定してください。

あなたの症状 キュレーターが指摘する「根本原因」
ホーム画面が60Hzのまま変わらない 仕様です。PS5のホーム画面は「絶対に60Hz固定」です。
144HzモニターなのにVRRがオンにできない モニターがPS5の求める「HDMI Forum VRR」規格に対応していない。
最新テレビなのにVRR非対応と出る テレビ側の設定でHDMI端子が「標準」のままになっている。
画質が落ちる・映像が途切れる サウンドバーやキャプチャーボードが帯域幅(HDMI 2.1)を殺している。

PS5でVRR設定ができない・120Hzが出ない原因トップ3

PS5側でVRRや120Hz出力が有効化できない場合、以下の3つの落とし穴を確認してください。

  1. モニターのHDMI端子が「HDMI 2.1」非対応 PS5で4K/120HzかつVRRを完全な状態で動作させるには、モニター側がHDMI 2.1規格をサポートしている必要があります。
  2. モニター側のVRR(FreeSync / Adaptive-Sync)設定がオフ モニター本体のボタンから開く設定メニュー(OSD)で、FreeSync PremiumやAdaptive-Syncの項目が「オフ」になっていると、PS5側からVRR対応機器として認識されません。
  3. 付属のHDMIケーブル(Ultra High Speed)を使用していない 帯域不足の古いHDMI 2.0ケーブルを使用していると伝送制限がかかります。必ずPS5付属のケーブル、または「Ultra High Speed」認証を受けたHDMI 2.1ケーブルを使用してください。

VRR対応モニターの確認方法

現在お使いのモニター、または購入予定のモニターがPS5のVRRに対応しているか確認するには、以下の手順を踏みます。

  1. メーカー公式の仕様表を確認する:「HDMI 2.1対応」「PS5 120Hz/VRR動作確認済み」の記載があるかチェックします。
  2. PS5の「映像出力情報」を確認する:PS5の「設定」>「スクリーンとビデオ」>「映像出力」>「映像出力情報」を開き、「VRR」の項目に対応周波数帯が表示されているか確認します。

罠1:PS5のホーム画面は「絶対に60Hz固定」である

最も多い勘違いがこれです。 PC(Windows)の場合、設定を変えればデスクトップ画面から120Hzや144Hzでヌルヌル動きますが、PS5のホーム画面(UI)は仕様上、絶対に60Hzで固定されています。

PS5で120HzやVRRが発動するのは、「120fps/VRRに対応したゲーム(Apex Legendsやスト6など)を起動し、さらにゲーム内の設定でパフォーマンスモード(120Hz)をオンにした瞬間」だけです。 ホーム画面で「現在出力している映像信号」を見て「60Hz」と表示されていても、それは正常です。必ずゲームを起動してから確認してください。


罠2:PCモニターの「FreeSync」とPS5の相性問題

「Amazonで144Hz対応のゲーミングモニターを買ったのに、PS5でVRRがオンにできない!」というトラブルが後を絶ちません。

【一次情報】PS5は「HDMI Forum VRR」しか認識しない

PCモニターの多くは、カクつきを抑える技術としてAMD社の「FreeSync」を採用しています。しかし、PS5のVRRはHDMI 2.1規格に準拠した「HDMI Forum VRR」という別の方式を採用しています。

そのため、「144Hz・FreeSync対応」と書かれたモニターであっても、HDMI端子側が「HDMI Forum VRR」に対応していなければ、PS5側からは「VRR非対応のモニター」として弾かれてしまいます。(※最近のファームウェアアップデートで一部の1440p FreeSyncモニターにも対応し始めましたが、完全ではありません)。

モニター選びの際は、必ず「PS5でのVRR動作確認済み」と明記されているモデルを選んでください。


罠3:テレビ側の「拡張フォーマット」設定忘れ

最新の有機ELテレビ(ソニーのBRAVIAやLGのOLEDなど)をHDMI 2.1端子に繋いだのに「VRR非対応」と出る場合、テレビ側の初期設定が原因です。

多くのテレビは、古い機器との互換性を保つために、初期状態ではHDMI端子のポテンシャルに制限をかけています。 テレビのリモコンで設定画面を開き、「外部入力設定」や「HDMI設定」の項目を探し、PS5が繋がっている端子の設定を「標準フォーマット」から『拡張フォーマット(VRR)』や『ゲームモード』に手動で変更してください。これをやらないと一生VRRは有効になりません。


罠4:サウンドバー・キャプボによる「帯域の渋滞」

PS5とテレビの間に、サウンドバー、AVアンプ、あるいはゲーム実況用のキャプチャーボードを挟んでいませんか?

4K/120HzやVRRの映像信号は、データ量が尋常ではないため「HDMI 2.1のフル帯域(48Gbps)」を要求します。 間に挟まっている機器が「4K/60Hzまで」のパススルーしか対応していなかったり、HDMI 2.0仕様の機器だったりすると、そこでデータがせき止められ、PS5は強制的に60Hz/VRRオフにダウングレードされます。

【解決策】 原因を切り分けるために、まずはPS5とテレビ/モニターを「付属の純正HDMIケーブル」で直接(直結)繋いでください。 直結で120Hz/VRRが出たなら、犯人は間に挟んでいた機器です。


最終確認:PS5とゲーム内の正しい設定手順

物理的な環境(直結・テレビ側の設定)が整ったら、最後に以下の手順でPS5本体とゲームの設定を完了させます。

1) PS5本体の設定

  1. 設定 > スクリーンとビデオ > 映像出力 を開く。
  2. 「120Hz出力」「自動」 にする。
  3. 「VRR」「自動」 にする。
  4. 設定 > セーブデータとゲーム/アプリ設定 > ゲームプリセット を開き、「パフォーマンス優先」 に設定する。

2) ゲーム内の設定(例:Apex Legends等の場合)

ゲームを起動し、ゲーム内のオプション(ビデオ設定)を開きます。 「120fpsモード」や「フレームレート優先」といった項目を必ず「オン」にしてください。 ※画質優先(レイトレーシング等)になっていると、強制的に60fpsに固定されるゲームがほとんどです。


ケーブルを疑うなら:「Ultra High Speed」認証のみ信じる

直結しても画面が暗転したりノイズが走る場合は、ケーブルの帯域不足です。 Amazon等で「8K対応!」と謳う怪しい中華ケーブルは避け、箱に必ず「Ultra High Speed HDMI Cable」の正規認証QRラベルが貼られているもの(Belkinやエレコム等)を使用してください。

まとめ:120Hz・VRRを出すための最短ルート

  1. PS5と画面を「直結」する(アンプやハブを外す)
  2. テレビ側のHDMI端子設定を「拡張(VRR)」に変更する
  3. PS5本体を「パフォーマンス優先」、VRR/120Hz出力を「自動」にする
  4. 対応ゲームを起動し、ゲーム内設定で120fpsをオンにする(ホーム画面で確認しない)

この手順を順番に追えば、あなたの環境のどこがボトルネックになっているかが確実に判明します。